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世界標準の経営理論(第18,19章 p.316-358)

【要約】
 18章ではリーダーシップ理論について解説している。リーダーシップとは何か未だ完全には定まっていない。リーダーシップに求められるものが、時代とともに変わっている。第一人者のバスの定義として役職に限らずあくまで心理的に「他者に変化をもたらす」ことを指す。そこから始まり、世界の経営学のリーダーシップ研究の歴史をたどっている。最終的に現在のリーダーシップにおいて最強のパターンは「SL×TFL」の掛け合わせである。「チームのメンバー全員がビジョンを持って、全員がリーダーシップを執りながら、互いに啓蒙し合い、知識・意見を交換する姿」である。これから様々な産業が知識産業かしていき、他方で環境の不確実性が高まり変化が求められる中、このリーダーシップの果たす役割は高まっていくはずである。

 19章はモチベーション理論だ。リーダーシップと対のような関係にあるのが、モチベーションである。モチベーションとは、人を特定の行動に向かわせ、そこに熱意を持たせ、持続させることである。ここではニーズ理論、職務特性理論、期待理論、ゴール設定理論、社会認知理論、プロソーシャル・モチベーションの6つの理論が挙げられおり、それについて解説されている。18章でも出てきたTFL×SLが高い組織では、メンバーの内発的動機×PSMが高まり、個人のパフォーマンスを高め、それが高い組織パフォーマンスとして顕在化すると考えられる。

【ディスカッション】
 本書では、新しい知は既存の知と既存の知の新しい組み合わせから生まれるため組織内のメンバーの知の交換が極めて重要と言われている。グループにSLがあれば「これは自分のグループである」というアイデンティティを持ちやすくなる。そのためにはまずリーダーとしての役割・当事者意識を持つ必要がある。これは私たちゼミナールにおいても知の交換が重要であることからSLが必要であると考え、それを全員が持つにはどのようにしたら良いのかというディスカッションを行った。具体的にはゼミナール活動で議論が行われる際に当事者意識を持って、発言を増やすにはどのようにしたら良いのか、具体的にできる施策を考えることにした。

 主に外発的に強制する制度を求めるものと、内発的に発言する気持ちにさせる施策の2つに分けることができる意見が出た。外発的で出たのは、そもそも議論の人数を減らすことで全員の発言を促すことや強制的に発言回数を決めるといったことだ。一方で内発的では非公式な場でのコミュニケーション頻度を増やすことで発言しやすい環境を作ることや意見について後からフィードバックすること、発言した際に意見の横に名前を書くことなどが挙がった。

 議論の結論として具体的に実現可能な施策としては、発言者の名前を可視化することで自分の発言回数が少ないことを認識させること、密なコミュニケーションを実現するべく非公式な場での交流をすることで発言しやすい環境作りが必要であるとなった。当事者意識を持って全員がときには議論を引っ張っていこうという姿勢を身につけるには大変なことである。しかし、今後ハイパーコンペティション下で最も重要になっていくことは間違いないだろう。これを踏まえて自らの行動を考えていく必要がある。

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