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世界標準の経営理論(第1,2章 p28〜65)

【要約】
 本書ではSCP理論を解説している。SCPのエッセンスは全て「完全競争と完全独占のスペクトラム」に集約されている。競争環境を少しでも独占に近づけた企業が安定して高い超過利潤をあげられる、ということだ。
 
 SCPこそが最もきれいに「フレームワークに落とし込まれた理論」である。しかしこのフレームワークの限界として、ハイパーコンペティション下では通用しにくくなる可能性があること、意思決定者の認知・心理面が強く影響するときには齟齬を来す可能性があることが挙げられている。
 
 このフレームワークの「限界」は理論の前提が持つ制約からきているため、理論から理解することが重要である。

【ディスカッション】
 SCP理論では、企業・消費者が合理的な意思決定を行うという経済学ディシプリンの大前提の上で、企業は市場を完全競争から少しでも完全独占へと近づけることで超過利潤を獲得することができると述べている。競争環境を独占に近づけるためには差別化戦略またはコスト主導戦略で参入障壁や他グループとの移動障壁を高める必要がある。これを行うことによって競争優位を得ることができるが、近年では持続的な競争優位を獲得することは難しく、一時的な競争優位の連鎖となっているという。では、そもそも一時的な競争優位を得るにしてもどのようにして競争優位を獲得することができるのかという点に着目した。今回はイメージしやすいようにゼミを題材にし、どのようにすれば選考の際に学生の応募を多く募ることができるのかというディスカッションを行った。ここでは応募の際に人数が多ければ競争優位を獲得できているとした。ターゲットは、ゼミに入って成長をしたいと思っている学生である。まずは、このゼミの人材獲得市場は完全競争に近いのか、完全独占に近いのかを聞いたところ、「ゼミの設立は容易にできるものではないから参入障壁が高く、新規参入が少ない」「ゼミの応募の人数には差があり、中野ゼミはその中で4位に位置していることから独占に近い状態である」といった意見が出た。市場としては完全独占に近い状態であると設定した。
 
 次に、SCP理論で言われている差別化戦略を行う場合に、中野ゼミが他ゼミと違う点は何かをあげると、「ゼミ生の学年を超えた縦の繋がり」「2年から4年まで一緒にゼミを行うため、先輩に意見する力をつけられる」「発言力や批判的思考力を身につけることができる」「3分間スピーチを行うことで相手に伝える力を鍛えられる」という意見が出た。
 
 これを踏まえて、どのようにして強みであるポイントをゼミ選考の応募の際までに伝えることができるのかについてディスカッションをした。その際に、ゼミの強みはゼミ選考の応募前に行われる説明会にきてもらわなければ伝えることができないという観点から、「ゼミについての情報を出す」「ゼミ最中の動画を録画し、SNSにあげる」「定期的にSNSで発信することで、ゼミについて知ってもらう」などの意見が出た。また、説明会にきてもらった際には「ディスカッションの雰囲気を伝える」「何か1つ印象を持ってもらえるようにする」などが挙げられた。
 
 議論の結論として、ゼミ選考の応募の時点で多くの学生を集めるには、中野ゼミについて学生に知ってもらう必要があるため、ゼミで行っている内容をSNSを通して発信する。さらに、来てもらった際には、ゼミのやっている内容を見てもらい、印象づけられるようにすることで、他ゼミとの差別化を行うことができるとまとまった。競争が激しくなったとしても差別化戦略を行うことで競争優位を得ることができるという形は変わらないため、それをどう行うかが重要になってくるのではないだろうか。

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