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「バカな」と「なるほど」経営成功の決め手!(pp.212~pp.236)

【要約】
安全運転は新事業の敵ということで、国鉄(現JR)を事例に述べられている。今や、値段が低くても、機能が優れていても多くの人を引きつけることはできない。そこには感性や味の要素が加わってなければならない。それに伴い、日本ではサービス業の重要性が年々増加してきている。今までサービス業を行ってこなかった企業も新たにサービス産業に進出する必要が出てきている。サービス産業をやってこなかった企業がサービス産業に進出する場合、別会社を立てて新事業を始めるのが良い。理由は2つある。1つは、サービス産業は軽佻浮薄であり、流行り廃りが激しいため、流行に合わせて勤務時間を変更させる必要があるからである。もう1つは、職場の雰囲気をサービス産業に合わせたものにする必要があるからである。
しかし、今までサービス産業をやっていなかった企業がいきなりサービス産業に進出するのは難しい。なぜなら、そのような企業にはサービス産業に適した人材を持ち合わせていないからである。従って、新事業をやるのに適した人材を獲得する必要がある。その場合、既存の従業員は前までの企業の理念や体質が染みついているので、その人たちをサービス産業に適した人材に育てるのは難しい。それよりも、企業の中にいる少数のサービス業に適した人材を新事業の中心に抜擢したり、外からそのような人材を獲得したほうが新事業を進める上では有効である。
それに伴いトップの役割も重要になってくる。トップの果たす役割は普段は何も口を出さず、予期せざる業績悪化があった時のみ、社内の批判から新事業部を守り、支援しなければならない。トップがこのような役割を果たすには、まず自分自らを洗脳しなければならない。おそらくサービス産業に進出したことのない企業のトップはサービス産業のノウハウもなければそれに適した人材でない。そのため、自分を洗脳してサービス産業を好きになり、サービス産業は社会的に見て価値の高い産業であると信じ込まなければならない。
ここまでのいろいろな工夫をこなしても、新事業の成功率は高くはない。逆に言うと新事業の失敗率は相当高いのである。したがって、新事業のマネジメントは失敗のマネジメントである。失敗にうまく対処するか。失敗の中でいかに成功するか。こういう失敗に対するマネジメントが新事業のマネジメントとして重要なのである。このようにしてサービス産業を成功させても、依然として既存企業がその企業の中で大きなウェートを占めることは間違いない。そのため、新事業ではぐくまれた人材や組織風土を既存事業に還元させて、既存事業がサービス化すれば企業全体でよりよい方向に進んでいけるのではないのだろか。

【ディスカッション】
本書では新しいサービス産業を始めるときには、別会社方式で行うほうがよいと述べられていた。その理由として、1つは商売の繁閑に合わせて、勤務時間を柔軟に変えることができる。もう1つは職場の雰囲気を変えることができると述べられていた。
 では財政難に陥っている企業が新規事業に進出する場合、別会社を作るか、作らずに会社設立のコストを新規事業に配分するかということをディスカッションした。
「前提」
鉄道業一本でやってきた中野日本は、飲食業に参入することが決定した。現状の中野日本はネクラの人が多く、サービス精神が無く、オフィスが暗い。そこで新しく参入する飲食業では、ネアカの人、サービス精神がある人を取り入れ、そして明るいオフィスにしたい。
しかし財政難に陥っているため、「別会社を作ること」、「会社設立の費用を新規事業に投資する」のどちらかしか選ぶことができない。別会社を作る場合、現在いる社員の何人かを解雇し、その資金をもとに新しく従業員を雇う。対して、別会社を作らず会社設立の費用を新規事業に投資する場合、飲食業に向いた従来の従業員の育成と新しく外部から調達することができる。会社を設立する土地は、もともとの中野日本の所有している土地(駅)を利用できることとする。

ディスカッションで出てきた内容として、まず別会社を作らない意見では、コスト面の意見が多くだされた。具体的には、別会社そのものを作ってしまうことで、会社設立コストがかかってしまう。この中野日本は財政難に陥っているため、別会社をつくることでよりリスクが増大していくこと。また鉄道業一本でやってきたので、新規事業の飲食業は不確実性が多く、コストを財政難解決へかけるべきだという意見あげられた。その他の意見として、別会社のコストを新しい人材確保にあてるべきだ。ネアカの人材を採用することで、ネクラの人材に良い影響を与えることができるのではないか。そもそも新しいことの影響を受けにくいのではないか。新事業を行うことで、鉄道業のイメージも良くなるのではないかという意見が出された。
 別会社を作る意見では、会社イメージの意見が多く出された。具体的には、別会社にすることによってネアカ、サービス精神、オフィスを明るくするといった会社が求めている人材や雰囲気に沿うことができる。飲食業の成功において、新しい人材や雰囲気が良い方が明るいイメージの方が成功しやすい。また飲食業の明るいイメージが、暗いイメージの中野日本のイメージを明るくすることができるといった意見があげられた。その他の意見として、人はすぐに変わることができないので、新しい人材、場所で行うべき。同じ会社で事業をおこなってしまうと、従来の人材と新しい人材が衝突してしまう可能性がある。別会社で新しく体制を整えた方がよい。会社を作ることでコストが出てきてしまうが、新事業で儲けたコストを親会社に配分することができるといった意見が出された。

この議論をまとめると、別会社を設立してしまうとその分コストがかかってしまう。しかし、別会社にすることによって、サービス業には欠かせないネアカ、サービス精神のある人材の確保、オフィスを明るくすることができる。このような人材や雰囲気がサービス業の成功につながる。そのため今回の議論においては、会社のイメージを変えるために、別会社を設立すべきであるという結論に至った。

やまざき(3年)

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