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「バカな」と「なるほど」 経営成功の決め手!

【要約】
中堅企業が海外進出する際には、言葉のハンデや文化の違い、進出する国の業界、金融事情に対する知識が少ないという障害物が存在する。これらハンデを乗り越えるためには、相当な人・金・時間がかかり、失敗すれば高い授業料を払わなければならないという点において海外進出は非常に難しい。
海外進出の際にこれらのハンデを乗り越えるためには、製品と技術で乗り越える方法がある。具体的には、製品そのものの強さ、製品開発の能力、生産管理、品質管理といった能力で様々なハンデを克服している。海外進出で成功した企業はこれらを国内でしっかりと確立している。だからこそ、進出当初に出くわす障害にも対処することができたのである。
次に、他人依存ではなく、自力で行うということを強調して述べられている。なぜならば、自分でやることが一番勉強になるし、自分たちの経営理念を貫くためには自分が主体的に行う必要があるからである。たとえ自力ではなくパートナーと組んで行う場合にも、パートナーが信頼に足る存在なのかをきちんと見極める必要があり、パートナーは能力ではなくて、人柄で選ぶべきだと述べられている。
海外事業に進出し成功するためのキーファクターとして、企業のトップが海外進出に対して強い関心を持ち、トップが主導になる必要がある。トップが主導になるということは、全社的に取り組むべき事業であり、その企業にとっては大きなプロジェクトとして、認識される。事業部長にこの海外進出を任せることは企業全体というよりは一部で行なっているこじんまりとした事業になりかねない。だから、トップが主導になる必要がある。
また、海外進出をする際に、気をつけなければならないことと、避けるべきことについて、計画した予算や人、時間よりも3倍の人・金・時間を用意するべきであると述べられている。予期せぬ事態に遭遇した場合でも余裕を持つことによって、冷静に対処することが可能になる。避けるべきこととして、海外をあてにしていくことと真似されやすい製品で海外進出をすることが挙げられている。国内でうまくいっていない企業が海外で成功する可能性は極めて低いからである。また、模倣が可能な製品については、価格競争に陥るので質を重視する日本では勝てない。
【ディスカッション】
企業が海外進出する際に、パートナーと合弁会社を設立する際、パートナーとなる相手は能力よりも人柄で選ぶべきだと本書では述べられていた。しかし、どのような場合に人柄で選べば良いのか、また、能力で選ぶことにも利点はあるのではないかと疑問を持ちディスカッションを行なった。
「現在、海外事業進出を行い、販売網を獲得し長期的に利益を出したい、と考えている企業は、能力重視の企業(A社)と人柄重視の企業(B社)、どちらの企業と合弁することで、目的を達成することができるのか」
出てきた意見としては、能力重視の企業は、自社とA社の技術を組み合わせることで、さらなる相乗効果を期待できる、技術的にも優位ななA社と合弁した方が勝率はぐっと上がる、互いに対等な関係でやっている以上、相手の技術を回収し、販売販路も独自なものを毛一斉することできれば問題はない。といった意見が多かった。また、リスクを考えなくても良い点において、A社と組む方が良いという意見が出てきた。一方で、人柄重視の企業では、長期的に利益を出す場合は、やはりリスクに対してどれだけ備えることができるかという点で、B社を選ぶ人が多かった。初めから能力重視で合弁するのではなく、強いパートナーシップを結ぶことで、シェアの拡大を目指すこともできるとしてB社を選ぶ意見が多く出た。

まとめとしては、本書でも述べられていた通り、コミュニケーションを取れる人柄重視でパートナーを選ぶ方が良いという結論に至った。しかし、現実の問題として、仲良しこよしでパートナーを結ぶ企業はまずなく、お互いの利害をきちんと示したあとに、互いに利益になるように合弁しするのが実情であるようだ。そのために、技術を吸収され、切られてしまうなんてことは往々にしてあり、そうならないためにも日頃からのコミュニケーションは必要不可欠であるという結論に至った。

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