<< 「バカな」と「なるほど」 経営成功の決め手! pp.1-32 | main | 「バカな」と「なるほど」 経営成功の決め手!P.77-111 >>

「バカな」と「なるほど」経営成功の決め手!pp.42‐76

【要約】
1. 「バカな」と「なるほど」−成功する戦略の二大条件―
「バカな」と「なるほど」の戦略には差別性と合理性によって成り立っている。「バカな」の部分は、既存の戦略論などで定義されている戦略法に沿わない非常識的な差別的戦略のことであり、「なるほど」の部分はその「バカな」を納得させる合理性のことを指している。「バカな」と「なるほど」の戦略が成功するにはこの差別性と合理性の2つが必要条件となっており、中でも筆者は差別性は特に重要であると述べている。ここでいう差別性とは尊敬される差別性ではなく、他社からバカ呼ばわりされるような差別性のことを指している。差別性が特に重要である理由として、この「バカな」と言われる差別性が大きいほど競合他社の模倣が遅れるからである。

2.答えをみながら答案を書くー創造的戦略の発想法―
経営者がこの「バカな」と「なるほど」の戦略を考えるとき、「バカな」、つまり差別性の部分はよりユニークなものでなければならない。しかし、このユニークな戦略を思いつくために経営者はとびぬけた創造的思考力が必要なわけではない。本書によると経営者は外国の答えをみながら、また進んだ業界の答えをみながら、自分の会社のために戦略の答案を書けばよいからであると述べられている。しかしこれを行うために、経営者は常に外への関心を持ち続け外国や他の業界に目を向けていくことが不可欠となる。

3.べき論より予測論を
世の中の議論には「〇〇すべき」と主張されるべき論と、「〇〇するだろう」という予測から主張される予測論がある。しかし、このべき論の本質には自分都合主義、保守主義という性質が含まれているという。そのため、べき論から物事を主張する人は世の中の動きを読み取ることができず、時代の流れに乗ることができない。一方、予測論は常識的な予測のことであり、多くの人がそうなるだろうと予測していることを指す。経営者はこの常識的な予測を行うために時代の流れを見通す先見力というものを身に着ける必要がある。そのためには、べき論の立場にたたず、予測論の立場から世の中の変化、時代の流れを読む努力が必要である。

4.ダブダブの洋服の戦略メッセージー戦略を効果的に伝える方法―
経営者が戦略を伝える方法として、6つの方法が本書では挙げられている。それは口頭、文書、人事、予算、組織、日常の行動である。中でも、経営者の日常の行動であったりその戦略が組織でどの位置づけなのかによって社員がその戦略メッセージを読み取れるかどうかを左右する。また、この6つの方法には戦略を明確に伝えるためにも一貫性が必要となってくる。

【ディスカッション】
本書によると、「バカな」と「なるほど」の戦略の成功事例の1つとして吉川製油が挙げられていた。ここでは独占企業の製品と同程度の品質のものを同程度の価格で出せば少なくとも市場の3分の1、うまくいけば半分近いシェアを獲得することは難しくない、と述べられていた。しかし本当にシェアを獲得できるのか疑問を持ち以下のディスカッションを行った。

「今現在、東洋電力が電力市場を独占している、そこで同程度の品質、価格を提供できる中野電力は電力市場に参入し長期的にみてシェアを獲得することができるのか」
ここで、前提として東洋電力、中野電力には以下の現状がある。

【東洋電力】
・現在、電力市場でシェアNo.1で50年間独占状態である
・品質向上の努力はしていない(※ここでいう品質とはサービスなどのことを指す)
・顧客からサービスに対する不満が年々増加している(不満:停電対策が遅いなど)
・電力市場以外の市場には参入していない
【中野電力】
・現在、20年ほど家電業界でNo.3のシェアを獲得している
・多角化のため電力市場に参入することに決定した

ディスカッションの流れとしては、ゼミ生が現在、東洋電力を利用しており現状をもとに中野電力に契約するかどうか意見を上げてもらい、そこからさらに中野電力がシェアを獲得できるかできないかについて議論を行った。
まず出た意見として「シェア獲得は難しい」という意見である。理由としてスイッチングコストの問題が挙がった。わざわざ同程度の品質、価格なら新しく変えるメリットがなくコストも価格ため顧客を動かすのは難しいという意見である。しかし、これに続き現在顧客が不満を抱いているから一定の顧客は獲得できるという意見も挙がった。またもともと家電事業を取り扱っているから、そこにいるファンの顧客層は切り替えるからシェア獲得できるという意見も上がった。ここで多くのゼミ生が賛同した意見として「シェア獲得できる」側の意見として中野電力への期待値というものが挙がった。これは、今現在は中野電力が電力市場に参入しても東洋電力と同じ品質、価格でしか提供することができないが参入するからにはなにかしらの付加価値、期待があるだろうという意見である。

まとめると独占企業と同程度の品質、価格で参入して長期的にシェアを獲得することはなかなか難しい。しかし、いかにその市場に参入して顧客に期待を持たせることができるかどうか、また同程度の品質、価格であろうとも顧客へのアプローチの仕方という面でシェア獲得できるかできないかが左右されるという結論に至った。


すずき(3年)


calendar
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>
selected entries
categories
archives
links
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM