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第9章 比較事例研究の可能性

 第9章では、少数の事例を絞って質的研究の因果推論を行う上での方法について述べられていた。質的研究の因果推論を行う方法としては、ジョン・スチュアート名づけたの差異法と合意法に二つに分類される。一つ目は差異法である。差異法とは異なる結果を占めている複数の事例を比較して、その違いをもたらした原因を推論する方法である。二つ目は合意法である。合意法では、複数の事例にともに生じたある事象の原因として、これらの複数の事例に共通して存在する要因を探すことで、因果関係の推論を行う方法である。しかし、二つの質的研究の因果推論を行う方法をそれぞれのメリットとディメリットがあるので、このような方法は実際に私たちが就活するにあたって少数の先輩を絞って就活のことを聞く時に、どちらの方法を使った方がいいのだろうか。そこで、私達が実際に就活を始めた時に、差異法と合意法どちらを使うべきだかという疑問を持ったため、このテーマにディスカッションを行なった。

 今回のディスカッションの前提は、内定をもらった先輩と内定をもらっていない先輩という従属変数を設定したのである。独立変数は、ゼミナールのメールリストの就活報告メールを読むことが原因とした。また、他の変数では、ゼミナールのメールリストの就活報告メールを読むこと以外として、就活の動きの時間や勉強時間などがあった。議論を始める前に、ゼミ生がどちらかを使うか人数を測り、30人の中に差異法を使う人数は20人だった。一方で、合意法を使う人数は10人だった。多くの人が差異法を使う理由としては先輩の失敗した要因を知ることができること、自分と照らし合わせ、細かいことまで分かり、面接する時に、同じような失敗を起きないように別の言い方ができる。しかし、ディメリットとしては、実際に先輩たちが失敗した本当の要因が分からない。その要因を知っても役に立たない。そして、合意法のメリットは、成功した先輩の共通点が見つかりやすく、参考になる。成功した人に成りきることができること。自分に関係している事が含まれていることなどがあげられる。一方で、合意法のデメリットとしては、先輩が受かった理由がわからないこと、失敗した人を見てもプラスにならないことなどがあげられた。

 このような議論が進んでいるなか、私が1日前という時間の条件を入れたことによって、多くの人が合意法の方を選択することがわかった。一方で、差異法が良いと考えるゼミ生もいた。理由は、直前に失敗する理由を見ることが大事と考える人もいた。議論の最後に、人数をはかった結果、30人の中に差異法を使うと人数は11人になって、一方で合意法を使う人数は19人になった。そこで、分かったことは時間的制約を設けなければ差異法が多かったが時間的制約を設けた結果、合意法の方が多くなった。就職活動を行う上で始めたころは、差異方を用いて先輩の就活を分析し、自分に合ったやり方を見つけることが大切である。また、時間がなくなった場合は合意法で成功要因などを分析して面接に臨む方が良いと考える。

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