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原因を推論する 第7章 他の変数の統制

 P129では、因果的推論を確実に行うことはできないという問題があると言われている。そこで、その問題を解決するために本章では2つの解決方法が挙げられていた。1つ目は科学的解決である。これは、ある因果関係が過去の科学的知識と同質であるということを認めることで解決する方法である。2つ目は統計的解決である。これは、自分たちでランダムサンプリングを行うことで他の変数を統制することを可能にし、問題を解決する方法である。本章では、因果推論を確実に行うことができないという問題に対して2つの解決方法が挙げられていた。そこで私は、実際に因果関係を推論する際にどちらを使うべきかという疑問を持ったため、ディスカッションポイントのテーマとした。

 ディスカッションの前提として、レジュメには研究をうまく進めていくためにはどうするべきかと記したが、実際には因果関係を推論するにはどちらの方法を取るべきかを前提として議論を進めていった。まず科学的解決方法を用いたほうが良い側としては、過去ですでに実証されていることだから正しい、同じような理論をさがすなら科学的なものを使用したほうがよい、統計的な解決で自分たちで行うのには限りがあるため不可能である、などの意見が挙げられた。一方で統計的解決方法を用いたほうが良い側としては、自分たちが欲しいと思っているデータを得ることができる、科学的理論を全く同じものとして使うことはできない、過去ではなく今の状況に合わせたデータを得ることができる、などの意見が挙げられた。

 以上のように、科学的解決と統計的解決の良い点と悪い点が挙げられた。ここで私は、ディスカッションを行ったことで、因果関係をより確実に推論できるのは統計的解決ではないかという印象を持った。その一番の理由は、統計的解決を使うことで今の環境にあった最善のデータを得ることができるからだ。科学的解決を行う場合、同質なものを見つけてそれを使うことはできるが、それが現在の因果関係を確実に説明できるわけではない。また、例え同じような理論があったとしても、それを実証した時と今では時代背景が異なるため、本当に現在の因果関係を推論するために使うことはできないだろう。しかし、統計的解決の場合はサンプル数に限界はあるが、自分たちが欲している今の時代にあったデータを得ることができるだろう。

 因果推論を確実に行えないという問題を解決するために、科学的解決と統計的解決のどちらを使うべきなのかについて議論をしたが、どちらにも利点があり一概にどちらを使うべきだということは言えなかった。しかし、今回の議論では、因果関係を確実に推論するにはどちらかというと統計的解決をすべきという意見のほうが強かったのではないかと感じた。また、この統計的解決においてランダムサンプリングを使用することで、独立変数以外の変数を統制することができるだろう。したがって、本章のテーマである他の変数の影響を考慮する上で因果関係の推論を行う重要さというものが理解できたと言える。

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