<< マネジャーの実像 第5章「マネジメントのジレンマ」 | main | マネジャーの実像 6章「有効なマネジメント」 >>

マネジャーの仕事 第7章「管理業務の未来」

2018年1月19日(金)

【要約】
 ミンツバーグ(1993)はマネジャーを「公式組織やその構成単位の一部分を任されている人」と定義している。自分の担当する組織単位に対する公式権限を与えられており、この権限がマネジャーに2つの基本目的をもたらす。1つは、自分の組織が任されている特定の財やサービスの能率的な生産性の確保、もう1つは、組織がこれをコントロールしている人たちの目的に適うようにすることである。これらの基本目的は、あらゆるマネジャーが遂行する相互関連のある10の役割を通じて操作性のあるものになる。その10の役割とは、対人関係の役割として「フィギュアヘッド・リーダー・リエゾン」、情報関係の役割として「モニター・周知伝達役・スポークスマン」、意思決定の役割として「企業家・障害処理者・資源配分者・交渉者」である。
 マネジャー、特に上級管理職は労働過剰である。簡略・不連続・口頭コミュニケーションなどは、マネジャーがその職務のプレッシャーと複雑さを処理するために取り入れたものなのである。しかし、仕事のプレッシャーが職務の特徴を強化し、それがさらに仕事にプレッシャーをかけてしまうのである。この悪循環はなんとかして断たなければいけないものである。
 マネジャーの上記のような仕事のプレッシャーや、負担などの悩みを軽減するために2つのやり方がある。1つは自分ん職務を研究し、マネジャー本人が組織に与える影響力に精通するようになることである。2つ目は効果的なマネジメントのための10のポイントを実践することである。10のポイントとは、「情報の共有化・皮相性の意識的な処理・情報を共有化できる場合は職務を分担する・職務を最大限に活用する・職務から自己を解放する・状況に適合する役割を強化する・細かな点をもとにして全体像をみる・組織における自分の影響力を認識する・成長する連合体に対処する・経営科学者を活用する」である。
 これまでは、リーダーシップに関するいくつかの見解については教えられてきているが、管理業務の教育についてはほとんど知らないというのが現状である。経営管理という職務に関する特定のスキルを教える能力を持つようになった時に必要になるのは、能力(スキル)開発である。スキルの開発には3つの方法が考えられる。認知学習・シミュレーション学習・実習である。この中でも、実際にスキルを実勢する機会が必要となってくる。また、マネジャーの選抜に関する注釈としては、管理職に就けば成功するであろう人を効果的に、体系的に選抜する手段を持ち合わせていないのが現状である。そのため、マネジメントという職務の特別なスキルを示す候補者をどのように選抜するかがカギとなる。
 紺に角マネジャーは働きすぎであるにもかかわらず、自分の負担を軽減する術もほとんど持ち合わせていない。こうしたマネジャーを最後に救えるのが経営科学者である。そのために経営科学者は、マネジャーの仕事を研究し、理解し、これまで文書にされてこなかった情報にもっとアクセスする必要がある。また、経営実務の改善に貢献すべき管理教育担当者と経営科学者の成功は、研究者の成功にもかかってくる。
 
 ミンツバーグ(1993)は、本書がマネジャーの職務の確実な理解の端緒としての貢献の一つとして受け取ってもらえることを望んでいる。

ーーーーーーーーーー

【ディスカッション】
「チーム研究を進めていく中でマネジャーは必要か。」
 中野ゼミには、2年と3年が合同になって5名程度で行うチーム研究がある。そのチーム研究にマネジャーは必要なのかということをディスカッションした。本書p.269にあるマネジャーの定義『公式組織やその構成単位の一部分を任されている人をいう』という前提条件より、「マネジャー=チーム研究のリーダー」とする。

 まず初めにチーム研究にリーダーは必要なのかということをディスカッションした。結果は、「不必要」が「必要」と答えた人の票数の半数以上を占めた。
〈「必要」と答えた人の意見〉
・後輩はチーム研究の進め方が分からないから先導する人が必要である。
・主体的に教える人が必要だから。
・フィギュアヘッドの役割を担う人は必要だから。
・責任感を持つから。
〈「不必要」と答えた人の意見〉
・みんなで10の役割を担っている。
・マネジャーとしてやることがない。
・リーダーが2年を引っ張るのではなく、3年が引っ張るべきである。
・リーダー1人には頼らない方が良い。

 このようにディスカッションした上で、もう一度「チーム研究を進めていく上でリーダー(マネジャー)は必要であるか」の決議を行った。結果としては、リーダーは不必要であるという結論になった。
 先生の思い描いているチーム研究の話も含めまとめると、現在のチーム研究のリーダーというものを決める方法は簡易的なものでそこまで責任感のあるものではない。つまり、チームメンバー全員で研究を進めていくというようなものになっている。しかし、チームリーダーには主体性を持って物事を進めてほしいと先生は考えているという。つまり、本来のチームリーダーに求めていることと、実際に学生が勧めている形は異なっているのである。今後チーム研究を進めていく中で私たちは、なぜチームリーダーが必要なのか、どのような人物がその役割を担うのが良いのか、ということを考えながらリーダーを決めるべきである。また、研究を進めていく中でもチームリーダーとしての役割がディスカッションでも挙がった、フィギュアヘッドだけの存在にならないように活動していくべきだ。


いいむら・おの(3年)

calendar
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< August 2018 >>
selected entries
categories
archives
links
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM