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8月7日 「<インターネット>の次に来るもの―未来を決める12の法則」 第10章 TRACKING


【要約】

自己測定という言葉を耳にしたことはあるだろうか。これは、温度計や心拍計、動作追跡脳は検出などを用いて自己を測定することだ。はっきりとしない自分の隠れた性格の仮面を外すべく、一部の人たちの間でこうした崇高な探求が始まった。かつては、様々な面でコストがかかったこの自己測定も簡単になってきているという。

個人を測定することは例えば医学の世界では非常に有益なものである。個人にフォーカスした、個人の基準値を長期的な測定で割り出すことができるのだ。その結果は、その他多くの人には効果的でないかもしれないが、自分にとっては最高の効果が見込めるものとなる。このように他の多くのことを長期的に自己定量化することで、自分の数値が確立されそれが比較対象として有効的に機能するのだ。

自己を定量化することは健康分野のみならず、さらに応用が可能であると言われている。人生のすべてをトラッキングし、残すことが可能になるのだ。まさに、自分の電子版人生が作成されていく。そうしたデータは記憶を助け、他人のそれと混じり合うことで今では考えることのできない多くのことが可能になるだろう。

こうした意識的なトラッキングだけでなく、意識されることもなく活発でもないライフログというトラッキングも行われるようになる。ライフログは無意識的にトラッキングが行われるため、なんのバイアスもなく、一生涯記録される受け身型のトラッキングと言うことができる。ライフログの活用法としては、それが必要になったときに巻き戻して呼び戻し確認することができる。あくまで意識下にいないため、必要になったら呼び戻すのだ。

トラッキングはIOTによって、物の分野においてもトラッキングが行われていく。世の中には多くのデータが生み出され、トラッキングの流れを止めるものはない。こうして社会は相互にトラッキングされることで共感視され透明的な社会になっていく。現在であれば、誰に見られ誰を見るかなど決まりはなく、私と相手の関係性は曖昧で非対称であった。しかし、共感視によりそうした次元を超えていくことになる。すべてが透明になることが可能になる。人々もまたそうした世界を望んでいる。人はプライベートよりシェアして自分を開示していきたいのだ。

人や物、世界がトラッキングしていくことで、データはさらにあふれていく。そのデータをAIが処理し、原始的な単位まで分解し再構成することで新たな化合物を生み出す。そうした化合物の素材が世界中にシェアされ新規プロダクトや革新的サービスが世界に誕生していくのだ。


【ディスカッション】

テーマとしては、ゼミ生がすべてをシェアする透明化社会を受け入れるのかというテーマのもとディスカッションを行った。
技術的に世界が共感視され透明化社会になることが可能になることは理解できた。しかし、それを物理的世界で生きている人間が受け入れるのかに疑問を覚えこのディスカッションを行った。
具体的には、すべてをシェアすることを受け入れる派か、プライベートな部分は持っていたい派に分かれてそれぞれ意見を言うことで進めた。

シェア派の意見として、友人の予定を知ることができる。相手の暇な日を知ることができる。リアルタイムで何をしているか分かるなどが挙げられた。一方、プライベート派は予定を知られたくない。今の状態で満足。常に見られているため行動が制限される。過去や現在の見られたくない部分も知られてしまうなどの意見が挙げられた。

意見から分かることは、シェアに対する個人の価値観で意見がぶれてしまったことだ。これは筆者がシェアの制限をし、その場合のメリットデメリットなどを指定しなかったため、個人のイメージによった回答になってしまったと考えられる。

この議論に対する筆者からの一つの提言としては、プライベート派の方々!とは言うもののトラッキングを可能にする世界を作っていますよね。という言葉をお送りしたい。例えば、ツイッター、インスタグラムなどで情報をばらまくことは、トラッキングの材料になるという意識はないかもしれないが、確実にトラッキングを可能にするデータを蓄積していることになる。本の著者であるケリーが言っている人間がシェアを望むとはこのことだろう。無意識的にシェアをしているのだ。多くのツールが誕生したことで。

今後世界がトラッキングされていく中で課題としては、トラッキングをどの程度まで行うのかであろう。今回のディスカッションからも、トラッキングに対する個人の考え方でシェア派かプライベート派かに分かれてしまった。この問題はゼミ生から世界にレイアを上げた時も課題として存在する。技術的に可能になっていくトラッキングを、どんな新しい社会規範で制御していくのか。トラッキングの将来像はこの部分に起因して形を変えたものになっているだろう。

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