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10月21日『経営戦略の思考法』第6章「ゲーム論的アプローチ」

 本章では、ゲーム論的アプローチについて、具体例を用いて述べている。主に、ブランデンバーガーとネイルバフの『ゲーム理論で勝つ経営』という、ゲーム理論が普及するきっかけとなった書籍を参考にしている。本書は「企業は協調関係の構築を目指すべきである」と主張しており、補完的生産者を分析し、暗黙の協調関係の具体例を用いて解説していることが特徴である。
 さらに、ゲーム理論では競争によって利潤が失われていくため、付加価値が高い、つまり利益を多く獲得できるのは、過小な生産能力を持つ業界部分であると述べ、それを避けるには参入障壁が重要な役割を果たすとしている。
また、ゲーム理論はルールが明確なゲームを分析対象し、その例にラスト・ルック条項やベスト・プライス条項を挙げている。
 そして、これらのゲーム論的アプローチには、競争と協調に注目し、補完的生産者の重要性を指摘してことや戦略定石、思考法の変革をもたらしたという貢献が存在する。また、問題点としては短期的な後付けの理論であり、現実には全てが合理的ではないといったものが挙げられている。

 今回の議論では、ディスプレイ業界の液晶メーカーであるシャープを事例として用いて、「成熟業界において、なぜ企業は生産能力を拡大させているのか。」をディスカッション・ポイントとした。その結果、以下のような意見が挙げられた。

・コストリーダーシップをとるため
・業界の成長を見込んだため
・韓国企業の台頭
・リーマンショックの影響
・完成品メーカーの需要の増加
・生産能力の拡大という協調関係

 結論として、コストリーダーシップと韓国企業の台頭が大きな要因であり、それは事例の理由と合致した。ゲーム論的には、コストリーダーシップを取らざるを得ない競争の激しい業界であり、韓国企業の台頭によって協調関係を取りづらい状況であったと推察できた。

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